巻子本(紙本着色) 新撰組隊士だった中島登が弁天岬台場幽閉中に描きました。26名の新撰組隊士と旧幕府方5名の志士の姿に追慕の言葉が添えられています。板橋で斬首となった近藤勇をのぞけば、会津で袂を別った隊士と宮古湾の海戦を含む箱館戦争で戦死した隊士です。会津如来堂での戦闘参加者については、消息を確かめる間もなく渡海したため、すべて殉死と記しています。箱館で戦死した隊士の多くは軍服を着用、会津で別れた隊士達は和装で描かれています。
巻頭から、開陽、中島登、近藤勇、土方歳三、山口二郎、荒井破魔男、高田文二郎、粂部正親、志村武蔵、漢一郎、千田兵衛、河合鉄五郎、吉田俊太郎、池田七三郎、中島三郎助父子、原五郎妹女、伊藤鉄五郎、木下巌、鈴木練三郎、蟻通勘吾、粕屋十郎、野村利三郎、菊地央、甲賀源吾、栗原仙之助、三好胖、乙部剛之進、津田丑五郎、長島五郎作、小窪清吉、アイヌの親子が描かれています。