hairpins
400944-001
頭部にクマの全身が丸彫りされた鹿角製のかんざし。全体は直線的に作られ,足は二股になっている。クマの胴部から髪挿しの先端まで、2本一組の刻線で装飾がなされている。足とクマの飾り部分が特に摩滅し,よく使われたことがわかる。かんざしという呪術性の高い資料に,恵山文化を象徴する熊が彫り出されたこの資料からは,技術の高さと,当該文化の豊かさをみてとることができる。副葬品とみられる。
続縄文文化前半
能登川隆
長9.5×幅2.9×厚0.8cm
考古能登川コレクション恵山貝塚