画巻国史／函館五稜郭奮戦之図

歴史

H10-0101

錦絵(三枚組)　箱館方面の戦況を馬上から見ている榎本武揚と松平太郎が描かれています。作者は右田年英という人物で、月岡芳年の門下に学びました。洋画を学ぶなど、幅の広い画風を身につけました。武者絵、役者絵、美人風俗画など多彩なジャンルの錦絵を制作するほか、新聞や雑誌の挿絵なども手がけています。

箱館戦争図

歴史

S57-0074

軸装(絹本着色)　明治2(1869)年5月11日の新政軍箱館総攻撃の状況が描かれています。図中には、「明治二己五月仲之一日海陸戦争並函館真景図雲　壱散人」とあります。

函館港官兵脱兵血戦之図

歴史

S57-0078

錦絵(三枚組)　明治2年の戦いを描いたと思われる錦絵です。作者は月岡芳年という人物で、歌川国芳の門下に学びました。赤を多用して凄惨な場面を描いたその錦絵は、「血みどろ絵」として一世を風靡しました。明治に入ると、洋風表現を取り入れた迫力ある画風を開拓、戊辰戦争や西南戦争などを扱った報道画などを描きました。

遊撃隊起終南蝦夷戦争記　附録戦地写生図

歴史

S57-0079

折本(紙本着色)　幕府が所有していた軍艦など37隻が描かれ、後半には箱館港に集結する軍艦・宮古湾での海戦の様子、江差で座礁する開陽などを描いた部分が含まれています。

箱館大戦争之図

歴史

S57-0080

錦絵(三枚組)　土方歳三、松平太郎、榎本武揚らが奮戦する様子が描かれています。作者は永島孟斎という人物で、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師です。歌川国芳の門下に学び、はじめ歌川芳虎を名乗っていました。後に永島姓で孟斎の号を用いたと伝えられます。

戊辰五月東軍之諸将於五稜郭酒宴之図

歴史

S57-0081

錦絵(三枚組)　明治2(1869)年5月の新政府軍総攻撃に敗れた旧幕府脱走軍が、榎本から新政府軍に贈った「海律全書」の返礼に届いた五樽の酒をあけて、最後の杯を酌み交わしている様子が描かれています。